プロとアマの違いについてちょっと考えてみた。
こんにちは、じぇに〜です。
30数年のサラリーマン生活のほとんどを生産技術職で過ごしてきました。主に工場生産設備の設計・組立・運転調整から生産立ち上げまでを担当する仕事でした。
実は4月末からとあるご縁で、週3日、ある会社の新工場に導入される設備の立ち上げ〜現場監督的な仕事をさせてもらっています。
そういった設備は、だいたいGWのような長期連休に搬入して据え付けることが多いので、この連休も何日か出勤してました。
設備は大がかりなので、いわゆる重量屋さんと呼ばれる専門の業者にお願いして工場に搬入してもらいます。足場を組んでクレーンでつり上げて…というお仕事を安全確認しながら見守っていたわけですが、さすが専門職、テキパキと着実に設備を入れ込んでいってくれました。
「やっぱりプロだなぁ」と思ったのですが、ふと思い出したことがありまして。
前職で工場を移転することがあって、一部の設備もそれにあわせて移設する仕事を担当しました。やはり重量屋さんにお願いして運んでもらったのですが、どう見ても搬出するスペースに比べて設備の大きさがギリギリという場面がありまして。
事前に打ち合わせもして、このスペースなら(設備を)出せますとは言われてたモノの、いざ動き出したら本当に大丈夫か心配になったので、現場監督さんに話を持ちかけました。
結果的にはその言葉どおり、なんの問題も無くスルッと搬出してくれました。
あぁプロって凄いなぁと思ったわけですが、同じ事をGW中のお仕事でも何度も感じたので
プロとアマの違いって何だろう?というのを考えてみました。
プロ=プロフェッショナル
辞書では「本職とすること」とか「本業」とか書かれてます。
お金をもらってそれで生計を立ててるのがプロ
という説明が一般的でしょうか。
でも「お金をもらってたらそれでプロなのか?」とも思うわけです。
じゃぁ何がプロなの?
私が思う、プロと言われる人は
「いつどんな条件下でも一定以上の品質のアウトプットが必ず出せる人」
です。
趣味でギターを弾きます。正直、「上手だねぇ、プロみたいだねぇ」と言われることもありますし、若干ですがお金をもらうこともあります。でも、趣味で楽器が上手な人って沢山いますし、そもそも、技術・技量でプロとアマの線引きは出来ないでしょう。
うまく弾けたライブの日もあれば、自分でもこれは酷い出来だった…というライブの日もあります。ちょっと風邪っぽかった、前の日遅くてよく眠れなかった、事前の個人練習がちゃんと出来ていなかった、機材トラブルで音が出なかった 等々 言い訳はたくさんあるのですが、プロだったらそれは許されないでしょう。
引き受けた演奏がうまく出来なかったら、もう次回から声は掛からないかもしれない。そういう世界です。
体調が悪かろうが、準備された機材が予想とは違っていようが、期待された以上のアウトプットが出せないと、次は無い。
コーヒーを淹れるのが好きです。本読んだり教室に通ったり、道具も一式揃えました。家族や友人からは「コーヒーおいしいねぇ」と言われることもあります。
そのためには信頼のおける焙煎店で豆を買い、道具はメンテナンスし、淹れるときのお湯の温度、豆の挽き具合、抽出時間 等々 条件をいつも一定に保つ努力はしています。
でも、その条件が整っていなかったときでもおいしく淹れられるか?と言われると、その自信はありませんし、出来ません。
「いつ行ってもおいしいコーヒー店」はそれが出来るから「いつ行っても」おいしいわけで。体調が優れないからといっておいしく無いコーヒーを出してしまったら、次からお客さん来てくれなくなるかもしれない。(だから、体調悪いので…といって臨時休業する飲食店は多いですよね)
「言い訳が出来ないのがプロ」という言い方もできそうです。
サラリーマン時代、報告書ひとつでも「プロとして」誰に出しても恥ずかしくない品質のものを書くんだ という意識をもって書くようにしなさいと言うようなことを、よく部下に言ってました。
どんな職業でも「プロとしてどうあるべきか」ということを意識して当たることで、出てくるアウトプットの品質は変わると思います。
もちろん人によって色んな考え方があるとは思いますが、忘れかけてたことを思い出したGWのお仕事でした。