懐は深くありたい 〜 Rolandという会社のいい思い出
こんにちは、じぇに〜です。
Rolandという会社があります。およそ電子楽器を扱う人なら誰でも知ってる老舗の楽器メーカー。私もさんざんっぱらお世話になってます。
先日「ローランドの楽屋にて」というメルマガに登録したのですが、その中でちょっと素敵な記事を読みました。
このブログを書いているhasuさんという方が、少年時代RolandのMC-50というシーケンサの使い方で判らないことがあったので、手紙で問合せたらとても丁寧な返信が届いたことがあり、その時の思いを励みに頑張ってきた結果、今では本職として作曲のお仕事をされておられるとか。
話はここで終わらずこの話が拡散されて、後日、手紙を書いた元Rolandの社員さんが見つかり、その方からhasuさんに連絡があったというのがこちらの記事。2013年だからもう5年以上前の記事です。当時結構話題になったそうですが全然知りませんでした。
実は、その元Rolandの社員さんが、今「ローランドの楽屋にて」というメルマガを執筆されているのでこの話を知ったわけなのですが。
当時は楽器店に派遣されて店頭販売やデモ演奏をする「アルバイト」という立場だったそうですが、でもお客さんからのヘルプに親切に答えてあげることができたのは、Rolandという会社のフランクな社風のおかげだったと、ご自身のブログでも書かれていました。
今と違ってパソコン通信もインターネットも無い時代、何か判らないことがあっても簡単には調べられない、電話と手紙で問い合わせるしか無かった時代です。
で、ここからが本題。一連のこの話を読んで思い出したことがありました。
BOSSという会社があります。当時はRolandの子会社的位置づけだったと思いますが、主にギターのエフェクターの製造販売を担ってました。シンセ系はRoland、エフェクターはBossみたいな棲み分けでした。ちなみに、エフェクターというのは楽器の音色等を変える魔法の箱です。私はコレ無しでは演奏できない体質です。(苦笑)
大学生の頃でしたが、BossからSCC-700というエフェクターのプログラミングができるエフェクターボードが発売されました。エフェクターボードというのは、演奏の度にエフェクターを繋いだり外したりするのではなく、あらかじめボードの上に必要なエフェクターを固定しておいてボードごと運搬することで、簡単に持ち運べて、接続時のトラブルも無くしたりできるものです。今では普通ですが、そういうやり方が流行りだしていた頃でした。
SCC-700もプログラミングといっても、順列組み合わせを記憶できるぐらいのモノですが、それでも当時としては画期的なモノでして、今で言うFusionジャンルの曲を演奏していた自分にとっては神のようなツール。発売と同時に購入しました。(今調べたら30万円ぐらいするんですね、どうやって買ったんだろ(汗))
重量も20kg以上あってとにかく重かったけど、今まで出来なかったことができるのは嬉しくてライブを楽しみにセッティングしたりリハしたりしてました。ところが、SCC-700のお披露目ライブ前日のスタジオリハで演奏中に突然プログラムが暴走したのです。メモリーが全部グシャグシャになってしまい、出てくる音も予想外の音がでてビックリ。もう一度入力し直したのですが、また同じ事が起きる始末。これではとても明日のライブで使えないし、でもこれが無いとライブ出来ないし、困ったじぇにー少年(でもないかw)はBossに電話しました。
ということで、翌日、何と大阪から、いちアマチュア学生のライブのためだけに社員の方が交換品を持ってきてくれたのです!私は名古屋駅で交換品を受け取り、その日の午後のライブを無事にこなすことが出来たのでした。
その後キチンとお礼の連絡をしたのかどうかは覚えてないのですが、とにかく助かったことにホッとするの同時に、わざわざ自分のために新幹線で新品を持ってきてくれて無償で交換してくれたことに感動したのを覚えています。
何が言いたいかっていうと(苦笑)、確かにそういう懐の深い会社だったんだなーということと、自分も他人に対して懐深くありたいと思ったってことでした。
しばらくBoss製品買ってないので、また買いますね(爆)←一番言いたかったのはこれかw