「貯めなくたって、大丈夫!」 by はづき虹映 〜 貯めずに回せば入ってくる
こんにちは、老後は年金以外に二千万円必要と言われて冷や汗タラタラのじぇに〜(
neobjenny)です。今さらそんなこと言われたって無理ゲーでしょ。(´・ω・`)
そんな時に出会った「貯めなくたって、大丈夫!」という本を読みましたので感想を。
著者のはづき虹映さんのブログはこちら。
サラリーマンから占い、コンサルタント、作家という道に進まれた、自分とほぼ同じ年代のお方のようです。お名前はこの本で初めて知りました。本書は初版が2013年なので、少し前の出版本ですね。
お金と水、命にとって、より大切なのはどっち?
いきなりの質問。いやいや「命にとって」と言われたら水でしょ、間違いなく。
でも
お金は「ちゃんと管理して貯めておかないと…」と思いますが、水は「ちゃんと管理して貯めておかないと…」と思う人は少ないのではないでしょうか?(もちろん災害用の備蓄水というレベルでは貯めてあるでしょうが)
ナゼでしょうか?
水はいつでも自由に簡単に手に入るとおもっているから…じゃないでしょうか? だから、命にとってはお金よりはるかに大切なはずなのに、管理しようとか貯めようとか思わない。
でも、地球上の水の中で飲用に適する真水は全体のわずか0.01%程度しかないそうです。そんな貴重な水なのに、貯めておかないのはナゼ?
たくさんあると思い込んでいるから(貯めようとしない)
実は水もお金も本質的には同じ、「エネルギー」そのものだと書かれています。
基本的にエネルギーは貯められない。水を溜めておこうとすると腐っていくが、常に流れている状態なら腐らない。お金も同じこと。貯めようとすると腐っていく、のだそうです。
なるほど。昔から「金は天下の回りもの」と言いますからね。回すことが大切というのは今に始まった話ではありません。でも、「お金はエネルギー」という観点で説明されたのは初めてでした。
お金の価値観を見直そう
「お小遣いを無駄遣いしてはいけません。」
「そんな高いものを買ってはダメ。」
「節約して貯金しないと将来困るよ。」
子供の頃、両親からこういう教育を受けてませんでしたか?
自分もお年玉は自動的に貯金されて、全額自分で使えたことがありませんでした。(あれはどこへ行ったんだろう?)
「お金」と聞いて、何を、どんなことを、イメージしますか?
「お金は汗水垂らして稼ぐもの」「金持ちは汚い」等々、自分が持っているお金に対する価値観は、子供の頃、自分の両親が持っていた価値観そのものなのです。その両親も自分たちの親が持っていた価値観を引き継いでいるだけなので、誰が悪いという話ではありません。
大人になった今、その価値観を見直す必要があるのです。
もし「お金持ちは悪、お金は汚いもの」という考え方を持っているならば、それを捨てなさいと著者は書いてます。問題があるとすれば、それはお金にあるのではなく、お金を扱っている自分たちにあるのだと。
お金はエネルギー。エネルギー自体に良いも悪いもありません。両親から受け継いでしまった、お金に関するネガティブな価値観を思い切って捨てること。これが、お金のエネルギーを大きく転換させる最初の一歩だそうです。
節約は美徳? それとも悪徳?
こういったお題からは勘違いされやすいのですが、本書でも節約するな、とか倹約するなと言ってるわけではありません。
ポジティブな目的があるならば、楽しく貯蓄に取り組めるでしょう。
しかし「将来が(ただただ)不安だから」とか、「(漠然と)お金が無いから」というようなネガティブな理由で節約や貯蓄をしようとすると良い結果にはならないそうです。
「お金がないから」、節約や貯蓄を始めようとすると、残念ながら、「お金がない」という現実を引き寄せることになるだけです。
なので、節約や貯蓄の前にすべきことは、「お金がない」という意識を「お金はある」に書きかえること。
この辺の話は、立花さんの著書「『好き』と『ネット』を接続すると、あなたに『お金』が降ってくる」にも出てきますし、ブログ塾でも学びました。基本的な考え方は同じなんですね。
心に残ったところ
「万が一の時に備えるから、万が一が引き寄せられてしまう。」というフレーズがとても残りました。「引き寄せの法則」じゃないですが、脳内の95%を占める潜在意識が望むことが現実になるとは確かに思うのです。
「万が一」という本来、極めて実現する可能性が低いものに対して、お金というエネルギーを注ぎ、その対象物を意識的に拡大させることによって、その状態が実現する可能性は確実に上昇します。
医療保険に加入して実際に病気になったとき、「保険に入っておいて良かった」と思いますが、それは本当に「良かった」のでしょうか? 万一に備えて加入した「から」万一を引き寄せてしまったのかも…ですよ。
自分の行動にどう繋げる?
全体を通じて「いいから有り金はたいて使っちまえ!」と言ってるワケではありません。
でも、日本経済が停滞している一つの理由は「タンス預金」だという話も聞いたことがあります。
貯めるならポジティブに、使うなら自分がワクワクすることに。
「お金」に関する価値観を変える、というのは結構ハードル高いですが、くり返し読んで自分の意識と価値観を少しづつ変えていこうと思います。
▼老後のお金についての過去記事です。