「99%の人生を決める1%の運の開き方」 by 崔 燎平 〜 「なる前になる。」 占いに対する見方がちょっと変わった一冊でした。
こんにちは、じぇに〜(
neobjenny)です。崔燎平さんの「99%の人生を決める1%の運の開き方」を読んだのでご紹介。
著者の崔燎平さんは、専門の占い師ではなく、九州でカラオケボックスなどの事業を営む30代の経営者。「何かが見える」とかスピリチュアルな方ではないそうです。
著者によると、占いとは「過去のデータをもとに未来を予測するモノ」。
天気予報と同じで、過去50,000人を占って得た膨大な統計的データから未来を予測するものだとか。
シャーロックホームズの「鍛えられた観察力」と同じですね。人に見えないモノが見えるのではなく、人が気づかないことに気づくことが出来る深い観察力と多くの知識から、事件を推理していく話はとても面白いので、Huluでコツコツ観てます。
幸せをつかめるかどうかは、99%自分次第
「幸せはなるモノではなくて、感じるモノである。」とよく言われますが、絶対的な幸せレベルがあるわけではなく、何を幸せと感じるかは個人それぞれで異なって当たり前。だから、感じられるレベルのハードルを下げれば、すぐにでも幸せになれるわけです。
今日一日、何事もなく過ごせた、とかランチのパスタが絶品だった、とか。要するに、まず幸せをつかむかどうかは99%自分の意志と行動にかかっていると。
あとの1%が「運」と言われるものです。占い師ができることは、その1%の運勢を見て、あなたに幸せになるきっかけをつかんでもらうことだけです。
スピリチュアルな物事を全否定するわけではないけれど、こういう考え方にまず納得。
「なる」前に「なっている」
著者によると、幸せな人、貧乏な人、結婚できる人出来ない人 などには共通点があって、実際にそうなる前から、そうなることが決まっているのだとか。
現状は自分が作り出したもの、ともよく言われますね。自分が思っている自分になる、ということです。
ということは、幸せになりたければ、幸せな人に共通する事柄を知って、自分もそういう状態になるようにすれば、自ずと幸せになってしまうということです。
そんな共通する事柄が「幸せなお金持ちがやっている6つの習慣」として紹介されています。全部書いてしまうとネタバレになっちゃうので、その中から3つだけ。
- 女性は明るい色の服を着ること。男性はパートナーの女性に明るい色の服を着てもらうこと。
- あいさつをすること。
- トイレ掃除をすること。
2番目と3番目はよく耳にする話。あぁやっぱりそうなのね、と思いましたが、1番目はへぇーでした。10年以上占いをしてきたなかで、家庭がうまくいかないとか、結婚が出来ないという相談に来る女性の服装はほとんどが黒かグレーだったそうです。逆にピンクや花柄の服を着た人が家庭不和とか結婚できないとかの相談に来たことは一度も無いとか。
人は見た目が9割とか言いますが、女性は特に大切なんですね。
面白かったのは、男性は何色でもかまわないというところ。ナゼかというと、男性は「飲み物をいれるコップのごとく、ただの容れ物」に過ぎないからだとか。
一方、女性はコップの中身、飲み物にあたるのでこっちが大切。同じコップでも中に麦茶を入れるか、ドンペリを入れるかでコップの価値が変わってくる = 男性は女性に明るい色の服を着せてあげることで、自分の価値も上がるのだそうです。
なるほどねー。世の男性諸君は肝に銘じておく必要がありそうです。
運を開く考え方 〜 喜楽に生きる。
実際に運を開いていくための考え方がいくつか紹介されましたが、一番心に残ったのはこれでした。
喜怒哀楽の怒と哀を捨てて「喜楽」で生きること。
まず捨てるべきは「怒」の感情。
お金持ちでなおかつ幸せで、優秀な経営者が使わない感情があります。「怒」です。
「怒」からは後悔と破壊しか生まれないから。
もうひとつ捨てるべき「哀」。
哀しむのは哀しいことが実際に起きたときでいい。これから哀しいことが起きるんじゃないだろうか、嫌だ、どうしようなどと考えていると、人の感情はマイナスに傾き、運が弱くなってしまう。
喜怒哀楽の中で、怒と哀という感情は何もしなくても自然に湧いてくる。しかし、喜びや楽しみは、自分から動いていかないと、ただ待っているだけでは、向こうからはやってこない。
喜楽に生きる。早くも今年のキーワードに出会えました。積極的に「怒」と「哀」の感情は捨てていこうと思います。
自分の行動にどう繋げる?
自分が好きなことや楽しいことを始めていけば成功は自ずと近づいてくる。つらいことを頑張るのではなく、努力して楽しいことをしていくこと。
自分で言えば、ライブしたり、写真撮ったり、ブログを書いたりすること。そして立花ブログ塾で学んだとおり、辞めずに続けること。それがこの本にも書いてありました。
原理原則は同じなんだなと思った次第。
面白かったこと
「占いは人が作り出したモノの中で、いちばん長い歴史をもつ学問のひとつ」だというところでした。
確かに、占いがまったくの迷信で不確かなものだったら、長い歴史を経て現代まで生き残ることはなかったでしょう。だから、ときの王様や著名な経営者たちも自分の人生に占いを取り入れてきたわけで。
そもそも、占いは人の社会を発展させるために作られた知識のひとつです。
なるほどねーと、今まで持っていた占いに対する意識がちょっと変わりました。
まとめ
自分のことを愛せない限り、運勢は伸びないんだそうです。
あなたは自分に何点を付けますか?
自分に100点未満の点数を付ける人は、誰かと比べているから。堂々と自分に100点をつけて、誰とも比べない、自信をもった自分だと思うことが運を切り開いていくもっとも大切なことだそうです。
占いの話じゃなく、行動指針を示してくれる一冊でした。著者の興味深い体験談もあって読みやすく書かれてます。年の初めに読むのにふさわしい本だと思いました。皆さんも是非!