HX Stompボード Ver3.0 〜 その中身を解説!(その1)
こんにちは、じぇに〜(, @neobjenny neobjenny)です。
前回に引き続いてエフェクターボードのお話です。
Line6のHX Stompを基軸としたボードを組み直したよ、という記事を書きました。
今回はその中身と、組み直すにあたって得た新しい知見などを記事にしてみようと思います。
1.Lee Custom Amplifier 12AU7BB
まずギターからLee CustomAmplifierの12AU7BBというバッファ&ブースターへIN。なんとこいつの中には12AU7という真空管が入っています。ほぼほぼ真空管サイズのケースの中にさらに基板が入っている上、これを9V DCで駆動するってのは凄い技術ですよねぇ。
こいつの目的は、RolandのJCというトランジスタアンプからの出音をできるだけチューブアンプっぽくしたかったから。だったらチューブアンプ使えよ…なんですが、JCならリハスタやちょっとしたライブハウスにはたいてい有るので、JCを自分の希望通りに鳴らす技術(+機材)が自分には必要なんですよね。
で、こいつを繋ぐとどうなるの?というご質問にはスーパーギタリスト鈴木健司さんの動画が参考になるかと。
リンク先のとおり地元の島村楽器さんで購入しました。まさか店頭にあるとは思って無かったので、見つけた瞬間に試奏。ON-OFFのスイッチは無いので繋いだ瞬間にもうこいつの音になるわけですが、明らかに音にハリが出て煌びやかな感じがしました。引っ込んでた音が前に出てきた、という感じ。外したり繋いだりして確認してもやはり同じ感想だったので、即購入した次第。
ツマミが1個ついてて、左へ回しきるとバッファ=増幅無しということです。そこから右へ回していくと9時のところでカチッと音がして一旦音量がゼロになり、回していくに従って音量が上がってくる=ブースターとしての使い方 になります。ちなみにブースター時は逆相になるそうで、自分は12時の位置で使うのが一番好みの出音になりました。
気をつけないといけないのは消費電力が280mAと結構大きいこと。なので、こいつ専用にACアダプターで供給するか、供給電流の多いパワーサプライを使う必要があります。自分は一口500mA供給できる、StrymonのOjaiというパワーサプライで駆動していますが、今のところ問題無く動いてます。
それと真空管が入っているので、触れないほどでは無いですが使っているうちにそこそこ熱くなります。あとは真空管の寿命がどれぐらいなのかな?というのが気になる点ですね。
2.MadProfessor Simble PreDriver
2個目は、MadProfessorのSimble PreDriverというエフェクター。
随分昔に購入したのですが、うまく使えずにお蔵入りしてたのを引っぱり出してきました。HOTとCOOLの切替スイッチしかない、めっちゃシンプルなエフェクターです。
公式サイトによると「プリアンプ&ブースター&コンプレッサー&エンハンサー」というマルチなヤツです。基本的な使い方としては後段の歪みをプッシュする…という感じでしょうか、出音については文字で説明するよりはプロフェッショナルの動画の方が参考になるかと。
あらためて動画をいくつか見て気づいたのは「ギターのボリュームと併せて使うのがポイント」ということ。今までギターのボリュームは常時フルテン、足下のボリュームペダルで全体の音量をコントロールする、というのが自分のスタイルでした。
JCのようなクリーンアンプでPreDriverを使う時にギター側のボリュームがフルテンだと、ちょっと耳に痛いクランチ音になってしまうため、なかなかうまい使い方を見いだせずにいたのですが「ギター側のボリュームを絞れば良いじゃん」ということにやっと気づいた次第。何年弾いてるんだよ…
ということで、ギターのボリュームを5〜7ぐらいにしてPreDriverを常時ONにすることで、芯のあるキラッとした音を作ることができるようになりました。その状態で後段の歪系をONにすると、歪単体の時よりも抜ける音にもなるし、いざというときには手元でボリュームを上げれば歪量も稼げるという一石二鳥に。これでお蔵入りから脱出して常時愛用のペダルに代わりました。
3.VEMURAM Jan Ray
もう今さら何を語る?というぐらいベストセラーの歪ペダルですね。クランチはこれで音作りをしてます。前段のPreDriverとの相性も良いので、コードカッティングから軽いソロまで役に立ってくれてます。
4.Xotic SP Comp
そしてここでコンプレッサー。XoticのSP Compです。
コンプと言えば、セオリー的には「ギターからすぐのところで歪みの前につなぐ」というのが一般的ですが、今回敢えて歪みペダルJanRayの後ろに持ってきました。(ボード内レイアウトの都合でLCAの隣にありますが、接続はJanRayの後、HX Stompに入る直前です)
これもYouTube動画を色々見ていたときに「Jan Rayのクランチの後にコンプを入れることで、ボリュームを絞って音量が下がった時でもクランチさせつつ音の芯を残すことができる」という情報を得たから。(しかしYouTubeは情報の宝庫ですな。ホント先人の知恵知識には感謝です。)
SP CompはコンプレッションのレベルをHi-Mid-Lowの3段階から選べるのと、原音にどれぐらいコンプレッション音を混ぜるかというブレンドができるのが特徴。自分の場合はLoにしてブレンドは12時ぐらい、さりげなく入れる…ぐらいにしてありますが、これでも十分 芯の残った音を作ってくれます。
そもそもコンプレッサー入れておくと、ピッキングの粒が揃うので上手になった気分にもなれます 笑。
ということで今回はHX Stompに入るまでの接続についてまとめてみました。ここまでで「基本的な音色」を作り、ここからHX Stompで色々加工していく…ということになります。次回はそのあたりについて書いていこうと思っています。
お読みいだたきありがとうございました。参考になりますれば。