「チーズはどこへ消えた?」by スペンサー・ジョンソン 〜 サクッと読める平成のベストセラー。
こんにちは、じぇに〜(
neobjenny)です。自己啓発本の名著と言われる「チーズはどこへ消えた?」を(今さらですけど)読んだのでご紹介。
初版は1998年発行ですから、もう22年も前の本なんですね。
あらすじ(ネタバレあり)
いわゆるビジネス書や自己啓発書の類いと異なり、話は「物語風」に進んでいきます。
登場人物は二匹のネズミと二人の小人。彼らが「チーズ」を探し求める中で気づいていくことが書き綴られていきます。
本書で言う「チーズ」とは何なのか?
このチーズは、私たちが人生で求めるもの、つまり、仕事、家族や恋人、お金、大きな家、自由、健康、人に認められること、心の平安、さらにはジョギングやゴルフでもいいのだが、そういうものを象徴している。
私たちはみな、自分にとってのチーズを心にいだいており、それが手に入れば幸せになれると信じて追い求める。手に入るとそれに執着し、なくしたり奪われたりすると大きなショックを受けかねない。
「チーズはどこへ消えた?」というのは、その時 自分にとって大切だったものが無くなった、という意味で、そんなとき自分はどうするべきか?というお話です。
ネズミは単純な頭脳しか持っていないけれども、すぐれた本能と行動力がある。
一方、小人はネズミに比べればずっと賢い頭を持っているので、経験と思考からチーズを探す方法を考えて動くことが出来る。
二匹のネズミと二人の小人は「チーズが消えた」時にそれぞれが思うように行動するのですが、その結果どうなるのか?とういうのが教訓的に書かれてました。
変化とは何かを失うことではなく何かを得ることである。
生きていれば変化は避けられないもの。職場の配置転換や、パートナーとの別れなど、自分が望んでいない方向へ変わらざるを得ないことが起きたりします。
これが「チーズが消えた」ということです。
そして「チーズは常に持って行かれ、消える」もの。
ともすれば我々は、自分のチーズを誰かが持って行ってしまったと、他人や環境のせいにしたり、消えてしまったチーズのことをいつまでも思い続けてしまいがちです。
そんな時、消えたチーズがまた現れるのをじっと待っているのか、新しいチーズを探し求めて一歩足を踏み出すのか…ですよね。
コップに水が半分しかない、と考えるのか、まだ半分もある、と考えるのか。
全ては自分次第です。
とにかくまずはポジティブに考えてみること。この言葉からあらためてそう思いました。
物事を簡潔とらえ、柔軟な態度ですばやく動くこと。
二匹のネズミは単純なだけに、行動が素早い。ゆえに、結局、小人たちよりも先にチーズを見つけることが出来ました。
古いチーズをさっさとあきらめ、新しいチーズはどこにあるのか?に集中した結果です。
考えてるヒマがあったら手を動かせ、と子供の頃よく言われましたが、やっぱり必要なのは「行動」。
でもそこに立ちはだかるのは「変化に対する恐怖」という壁。
誰しも安定バイアスが働いて自分のコンフォートゾーンからは出られなくなるもの。危険を避けようとする生物の本能なので仕方のないことですが、この壁を越えないとチーズは見つからない。
しかし、その壁は案外小さかったり薄かったり、はたまた無かったりします。「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということですね。
人が恐れている事態は、実際は想像するほど悪くはないのだ。自分の心の中につくりあげている恐怖のほうが、現実よりずっとひどいのだ。
人は考えを変えると行動が変わる
変化に対応するためには、「自分が変わらなければ何も変わらない」ということをどれだけ腑に落とせるかだと思いました。
変化は恐怖との戦いです。迷路の中を、あるかどうかもわからないチーズを求めて一歩足を出すことは、小人たちにはハードルの高いことでした。
でもネズミたちは、それを冒険と捉えて、むしろ楽しみながら進んで行きます。
世の自己啓発書で、もうイヤという程書かれてきたフレーズだけどあらためてそういうことなんですね。
自分の行動にどう繋げる?
2020年も一ヶ月過ぎてしまいました。
今年をどんな年にしようか、まだ納得できる方針も目標も立てかねています。
今年のチーズを何にするか、そろそろ決めて動きださないと、と背中を押されました。
まとめ
正直、20年前の本ですし、書かれている内容が特に目新しいわけでは無いですが、物語風なので、サクサクっと読めるところが良かったです。
自分はKindleで読みましたが、1時間ほどで読める内容ですのでカフェで読むのにお手頃の本でした。
続編もあるので、次はこっちを読んでみたいと思います。