「うまくいったやり方から捨てなさい」by 椎原 崇 〜 嫌だはNO 怖いはGOで判断する
こんにちは、じぇに〜(
neobjenny)です。椎原崇さんの「うまくいったやり方から捨てなさい」を読みました。
著者 椎原さんのブログはこちら
中卒でパチプロになり、その後 学歴・資格なしで資産を作りセミリタイアして本を出版って、結構壮絶な人生を送ってるんですね、この方。
手に取ったきっかけはその題名。普通、うまくいったやり方はこれからも有益だろうし、捨てるなんてことはしないでしょ、と思って読み進めていったらこれが実は罠ということに。
人生を変えたいと思ったら、思い切って古いやり方や考えを捨てる。
断捨離という言葉も流行りましたし、「捨てる」ことは悪いことじゃないってのは大筋わかりますが、そうは言っても何から手放すべきなのか?
著書は「もったないから」という理由でやっていることから手放しなさいと言ってます。
・今までやってきた仕事を辞めるのはもったいない
・こんな条件のいい彼氏と別れるのはもったいない
・今まで築いた地位を失うのはもったいない 等々
なぜなら、自分が「もったいない」と反応しているものは、今の自分には必要の無いものだから。
本当に大切なものに対して「もったいない」とは言わない
パートナーと一緒に居る理由が、「好きだから」ならともかく、「(こんな好条件の人を)失うのはもったいないから」だったら?
その職場に居る理由が、「仕事が楽しいから」ならともかく、「(こんな条件の良い職場を)辞めるのはもったいないから」だったら?
もったいないと思うのは、損をしたくないからです。これから手に入るかも知れない素敵なものよりも、今持っているものが無くなるかも知れない怖さの方が勝ってしまうのが人間。
だから、よほど意識しないと、慣れ親しんだ「いつもの方法・考え」を優先してしまうのです。
あなたをここまで連れてきたものが、あなたをあそこまで連れて行ってくれることはない。
この言葉もグサッときました。そんな風に考えてみたことも無かったです。
今持っているものを手放して、今まで自分が知らなかったやり方や考え方を積極的に取り入れてみる。ささいなことから、でOK。今までの自分だったら選ばなかった色の服を着てみる、頼んだことの無かったメニューを選んでみる、等々。
そこから次のステージが始まるのです。
「やりたいことを見つけなきゃ」と思わなくていい
「やりたいこと探し」ブームですよね。「本当にやりたいことが見つからない…」なんて悩みを持っている人も多いと思います。
著者は「そんなこと悩んでいる間に行動しなさい!」と言ってます。
人生の時間は有限。しかも、人間なんて浮気性(笑)その日その日でやりたいことなんて変わっていきませんか?
自分の中には色々な自分がいて、それは日々変化するもの。
大事なのは止まらずに何かをやろうとすること。「何かをやること」よりも、今、それを通して楽しんでいるかどうか」が大切だからです。
激しく同意。
「好きなこと」なんて見つけてからやるものじゃなくて、何かしらやっているうちに見つかってくるものだと思ってます。そもそも、何事もやってみなけりゃわかりませんよ。
ちょっとでも「あ、面白そう」と自分のアンテナが反応したら手を出してみることだと思います。
「嫌だはNO 怖いはGO」で判断
本書で一番心に残ったフレーズでした。
自分の次のステージは、今までの延長線上には無く、「コンフォートゾーン」と呼ばれる自分の安全領域の外側にある。
他人には普通のことなのに、自分にはものすごく「怖い」と感じていること
実はやりたいけど、もっともらしい理由で「できない」と思い込んでいること
に存在しているのだそうです。
だから勇気を出すしか無い。たとえ今怖くても、2,3年後には笑って出来てることかもしれないから。
そして「自分じゃないこと」を秒速で止める。そのための重要なポイントがこのフレーズ。
「嫌だ」はやめたほうがいいけど「怖い」はやったほうがいい。
「嫌だ」と「怖い」はまったくの別もの。しかも「怖い」と感じるものは実はちょっとやりたいことだから。
ジェットコースターに乗るのを「嫌がっている」人は本当にムリだったりしますが、「怖がっている」人は、実はちょっとワクワクしてる気持ちも含んでいたりしますよね。
自分も「もうここに居るのは嫌だ」と思いつつ、そうは言っても辞めてしまうのは「怖かった」のがアーリーリタイアでした。正直、今でもこの先の事を考えると怖くなることがあります。でもきっと、やって良かったと思う日が来るんじゃ無いかと思ってます。
これからも生きていく上で、このフレーズは心に留めておきたいと思いました。
まとめ
今の日本という国は、とんでもなく自由な国。ブログのように、言いたいことを発信できるし、好きなところに住んだり、好きなものを買ったり、好きな仕事を選んだりできる。
せっかくそんな自由な国で生きているのなら「なりたい自分になろう」
そのためには人生のステージに沿って、不要なものを躊躇無く捨てて、ちょっと「怖い」ところに飛びだそう。
そんな後押しをしてくれる本でした。
やわらかい文章で書かれているのでサクッと読めますし、オススメです。(^_^)