【映画】「コーヒーが冷めないうちに」 〜 過去に戻れても未来は変わらない
こんにちは、じぇに〜です。
映画「コーヒーが冷めないうちに」がiTunesで観られるようになってたので、早速観た感想など綴ってみます。
映画の公式HPはこちら
随分前ですが原作を読んでまして。映画化されたというので気になってたのですが、配給中に映画館に行けず、VODで観られるのを待っていたのです。
原作はこちら。自分はKindleで読みました。
作者の川口俊和さんは、元々 脚本家兼演出家。演劇ワークショップ用に書き起こされたモノで、その公演を観に来た編集者が感動して小説化されたそうです。
過去に戻るには面倒なルールがある。
とある街のとある喫茶店には、過去に戻ることができる席がある。ただし過去に戻るにはいくつかのルールがある。
- 過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。
- 過去に戻っても、喫茶店を出る事はできない。
- 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。
- 過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。
- 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない。
というもの。
それでもアナタは過去に戻りたいですか?
本編は4つのエピソードから成っています。
遠くへ行ってしまう彼に、言いたかったけど言えなかった一言をずっと抱えている女性
若年性アルツハイマーで自分のことを忘れていってしまう妻とそれを優しく見守る夫
故郷を捨て都会に出てきて自由奔放に生きている姉と故郷に残った妹
主人公である喫茶店の女性に惹かれていく常連客と二人の未来
どのエピソードも、「あの時ああしておけば…」という後悔を持ちながら生きている人々が「未来は変わらないのだ」というルールを承知していても、それでもあの時へ戻って何とか出来ないかという思いでタイムトラベルする…というお話。
原作とは若干違う話になっているところもありましたが、どれも胸を打つ内容でした。
過去に戻れても未来は変わらない
そういうことなのです。いくら過去に戻れても未来は変わらない。失ったものは戻ってこないのです。
でも、今行動すれば、未来は変えることが出来る。
言いたいことはこれ。結局それしか無い。
できなかったこと、してしまったこと、は今悔やんでも悩んでも無かったことにはできない。でも、今日の行動で明日を変えることはできる。
ということを改めて思わされた映画でした。
iTunesかAmazonプライムビデオなら500円で観られます。
キャスティングも素晴らしい。有村架純は可愛いし、久しぶりの薬師丸ひろ子には泣かされたし、石田ゆり子は美しすぎるし。それだけでも観る価値は十分あるかと。
ただ宣伝の「4回泣ける」はちょっと大袈裟だったかな(笑)
本作には続編もあります。まだ読んでいないのでいずれ読みたいと思ってます。